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2021年10月7日
無垢フローリングの「すべらない話」。床の安全性と快適性を高めよう【コラム】
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無垢フローリングはすべりにくい?!
家の中で過ごす際によくある事故が「転倒」です。
日本の住宅も、欧米のように“フローリング”が増えていますが、靴ではなく、靴下やスリッパなどを履いて過ごすことが多いため、ふとした瞬間にバランスを崩してツルッとすべってしまうことがありますよね。
多少のケガで済めば良いのですが、打ちどころが悪いと大ケガにつながってしまうこともあるため注意が必要です。
すべりやすい床、すべりにくい床というのは、床の材質や状態にもよりますが、一般的には合板フローリングよりも無垢フローリングの方がすべりにくいとされています。
無垢フローリングは、天然の木材からつくられており、合板フローリングのように表面をコーティングしていませんから、ツルツルすべってしまうことがないのです。
また、天然木の柔らかさから、肌馴染みも良く、足腰に負担をかけずに過ごすことができるというのも魅力の1つです。
家で過ごす時間が増えているからこそ、暮らしやすさや安全性にこだわった家づくりについて考えてみてはいかがでしょうか。
今回は、無垢フローリングの安全性や快適性についてまとめてみました。
床の「すべり」を知る“バリアフリー法”
床の「すべり」は、専用の機器を用いて測定される「すべり抵抗係数(C.S.R.)」にて表します。
このC.S.R.値は、バリアフリー法(正式名称:高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)によって定められているもので、人が歩く際に適した床面の「すべり」について基準値を設けているものです。
最適値は、素足で0.4程度。
フローリングで言えば、塗装されている材質よりも無塗装の材質の方がすべりにくく、転倒のリスクが低いことがわかっています。(※1)
つまり、表面コーティングのない無垢フローリングのほうが、合板フローリングに比べてすべりにくく、歩きやすいということなのです。
無垢フローリングの中でも特にすべりにくいとされているのが、表面に凹凸がある「浮造り(うづくり)」という加工が施されたもの。
適度な凹凸がすべり止めの効果を発揮してくれると言われています。
ただし、いくら無垢フローリングだからといっても、水に濡れていたり油汚れが付着していたりすれば、ツルっとすべりやすくなりますので、定期的な掃除は必要ですよ。
(※1)参考文献:東京都都市整備局(バリアフリーハンドブック資料より)
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kenchiku/bfree/bfree_h_book04.pdf
無垢フローリングで得られる床の安全性と快適性
バリアフリー法と言われると、高齢者や障害者に限った内容のように思われてしまいますが、決してそうではありません。
高齢者のみならず、小さな子どもや子育て世代の人にとっても、床の安全性と快適性と言うのは非常に重要なことなのです。
一般的によく使われている合板フローリングと比べ、すべりにくい無垢フローリングにした場合、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
三世代それぞれの場合について見ていきましょう。
【高齢者の場合】
筋力の衰えを感じている高齢者の場合、すべりやすい床で生活をしていると、転倒のリスクが高くなったり、足腰に負担がかかったりしますよね。
特に高齢者の場合は、転倒した際に骨折をする危険も高く、それがキッカケで介護が必要になってしまったり、自信をなくして動くことが嫌になったりしてしまうこともあります。
無垢フローリングであれば、比較的すべりにくく、材質がやわらかいので、筋力のない高齢者であっても足腰に負担がかからず、楽に動き回ることができるでしょう。
また、すべりやすい床だと、バランスをとろうと変な姿勢をとってしまい、その結果、体の歪みを悪化させてしまう原因にもなるため、歩きやすい床を選ぶことが大切です。
無垢フローリングといった「すべりにくい床」を選び、段差を少なくするバリアフリーな家づくりをすることで、より快適な暮らしができるでしょう。
【子育て世代の場合】
最も働き盛りなのが30~40代を中心とした子育て世代。
一見、パワフルで健康的な世代であるように思われますが、子育て世代ならではの危険が潜んでいます。
子育て世代の場合、子どもを抱っこした状態や大きな荷物を持った状態で移動することも多く、普段とは違う姿勢や視野で動作を行うため、すべりやすい床だと転倒のリスクが大きくなります。
また、妊娠中の女性も同様です。
体型が大きく変化する時期のため、バランスが崩れてしまい、普段では何でもない場所で転倒することもあるのです。
無垢フローリングならば、すべりにくいため、育児や家事もスムーズ。
無垢材ならではの木のいい香りも漂うので、忙しい毎日の中で感じるストレスも緩和してくれることでしょう。
加えて、無垢フローリングは調湿性に優れているため、嫌なカビの発生を防ぎ、掃除を楽にしてくれる効果も期待できますよ。
【子どもの場合】
よちよち歩きの小さな赤ちゃんや元気に走り回る子どもにとっても、すべりにくい床であることはメリットですよね。
特に体のバランスが安定しない小さな赤ちゃんは、すべったときに頭から転倒してしまうため注意が必要でしょう。
無垢フローリングならば、合板フローリングに比べて柔らかくすべりにくい性質があるため、裸足で歩くことの多い子どもにこそおすすめ。
木の質感や香りに親しむことで、五感が刺激されるので、脳の発達も促してくれます。
また、おもちゃなどを床に落としてできた傷も、多少であれば木の吸湿性によって時間の経過とともに修復することも可能です。
子どもがいるから高価な無垢フローリングを敬遠するのではなく、子どもがいるからこそ、無垢フローリングを選んで欲しいのです。
すべりにくい無垢フローリングで家族の安全を守ろう
いかがでしたか?
無垢フローリングは、見た目の美しさだけでなく、すべりにくい・歩きやすいといった魅力もあることがお分かりいただけましたでしょうか。
たかが「床材」と思う方もいるかもしれませんが、日々の“暮らしやすさ”に関わる大きな問題です。
フローリングですべって転んでしまうなど、家庭内での事故を減らすためにも、家づくりをする際は、床材もしっかりこだわって選びましょう。
私たち無添加計画では、今回ご紹介したような無垢フローリングを使用した家づくりを推奨しています。
無垢フローリングの優しさや風合いを楽しみ、安全と快適さを追求。
そこにあるのは、家族みんなの笑顔と幸せです。
三世代すべての人が、心地よく暮らせるような素敵な家を一緒につくってみませんか?
無垢フローリングは、木の種類によっても価格や色合いなどが異なります。
店頭にサンプルもご用意しておりますので、ぜひ一度目で見て触れて、天然木の良さを感じてくださいね。