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2021年7月6日
人生100年時代!老後も健康で豊かに暮らすための家づくりのポイントとは?【コラム】
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人生100年時代!どんな家づくりが求められる?
日本では、もう何年も前から問題視されている「少子高齢化問題」。
いわゆる団塊の世代の人たちが75歳以上となる2025年には、総人口における高齢化率はピークを迎えると言われています。
もちろん、医療の発達によって平均寿命も年々上昇。
2019年の男性の平均寿命は81.41歳、女性の場合は87.45歳となっています。(※)
おそらく今後も、この平均寿命は延びていくでしょう。
もちろん長生きすることは良いことですが、80歳以上になると人の体は衰えていくものです。家族の負担、医療費の負担が少しでも軽くなるよう、ケガや病気に気を付けていつまで健康でいることが大切ですね。
そこで今回ご紹介したいのが、歳をとっても安心して暮らせる家づくりについて。
人生100年時代と言われる今、老後の生活が少しでも楽しく、快適に過ごせるよう、家の間取りはもちろん、家の性能についても考えることが大切です。
これからお家を建てよう、リフォームをしようと検討している方は、ぜひ将来を見据えた家づくりをしてください。
※参考文献:厚生労働省-令和元年簡易生命表の概況より「平均寿命の年次推移」参照(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life19/index.html)
ポイント①有害物質のない自然素材の家づくり
近年、日本でも注目されるようになった「シックハウス症候群」。
シックハウス症候群とは、新築住宅やリフォーム直後の住宅に住んだときに起こる健康被害で、目がチカチカしたり、吐き気や倦怠感、頭痛などがしたりする症状のことを言います。
主に合板、壁紙、床材や家具などに使われている接着剤に含まれるホルムアルデビドなど、揮発性の有機化合物を空気と共に吸い込むことで起こると考えられています。
酷い場合は、せっかく家を建てたのに住めなくなってしまうこともあるのです。
また、入居後すぐに発症する人もいれば、数年経ってから発症する人もいます。
そのため、今は健康であっても、数年後の未来はわからないのです。
だからこそ、老後も安心して暮らせるように、家づくりの際は、このような健康に害のある物質を極力排除した建材を使用することが重要です。
【自然素材を使用した安心な家づくり】
合板や集成材、ビニールクロスなどを使用した家づくりは、先述したようにシックハウス症候群などのリスクが高いと言われています。
一方、無垢材や漆喰といった自然素材を使用した家づくりは、健康に害を及ぼす危険がないため、赤ちゃんや小さな子供はもちろん、高齢者にとっても暮らしやすい環境になります。
家づくりの際は、間取りやデザインばかりに気を取られてしまいますが、これからの時代は、家づくりに使われる建材にもこだわることが大切と言えますね。
【VOC測定でより安心した家づくりに…】
シックハウス症候群の原因となる有害な物質は、空気中に含まれているため、当然私たちの目には見えませんよね。
しかし、私たちはこの空気を吸って暮らしていますから、「空気」にこだわることも健康で長生きするコツであると考えられるのです。
VOC測定をすれば、目には見えない空気中に浮遊する有害物質を測定することが可能。
より安心した家づくりには欠かせないものかもしれません。
ポイント②ヒートショック問題を解消する高断熱な家づくり
日本の古い家は、家の中でも寒いと感じたり、部屋と部屋との温度差が生じたりするものですよね。
これによって引き起こされるのが「ヒートショック現象」。
ヒートショックとは、家の中での急激な温度差による心臓発作や脳卒中などの健康被害のことを言います。
このヒートショックが原因で亡くなる人は、交通事故で亡くなる人のおよそ2.4倍と言われており、深刻な社会問題ともなっているんです。
また、「冷えは万病のもと」と言いますが、寒い家は様々な健康被害を及ぼします。
たとえば…
・アレルギー性疾患
・リウマチ
・自律神経失調症
・風邪
・気管支喘息
など。
だからこそ、これからの時代は、断熱性能を高めた家づくりをすることが重要なのです。
【高断熱な家づくりはヒートショックも予防する】
断熱性能が高い家は、家全体の温度が一定なので、部屋と部屋との温度差が生じにくいとされています。
そのため、トイレや浴室などへ行った際の急な室温の変化によって引き起こされるヒートショックのリスクを減らすことができるのです。
ヒートショックは、特に75歳以上に多いと言われていますから、これらのリスクを少しでも減らし、健康な暮らしをすることが家族の安心につながるでしょう。
【高断熱な家づくりは健康にもつながる】
断熱性能を高めた「暖かい家」というのは、外気温に左右されず、室内温度を常に15℃以上をキープすることができるため、冷え性やアレルギー疾患など様々な病気を改善することができます。
長生きしても、健康でなければ楽しく暮らすことができませんから、健康を維持するためにも、高断熱な家づくりをすることが大切です。
【高断熱な家づくりは医療費削減にもつながる】
高断熱な家づくりをすると、1人当たり年間1万円の医療費削減につながると言われています。
というのも、寒い家に住み続けると基礎代謝が下がり、免疫力も低下するため、様々な疾患にかかりやすくなるからです。
暖かい家づくりというのは、家計の助けにもなるんですね。
ポイント③老後も暮らしやすいバリアフリーな家づくり
私たちは、歳を重ねるにつれ、筋力が徐々に衰えていくものですよね。
人の筋力は、20代でピークを迎え、60代にもなるとピーク時よりも最大40%も低下すると言われています。
筋力が低下する原因は、
・運動不足によるもの
・加齢によるもの
などが考えられますが、このどちらでも、足元がふらついたり、ちょっとした段差でつまずいて転倒したりすることがあるのです。
家づくりを考える30~40代では、まだあまりイメージが湧かないかもしれませんが、このような加齢による転倒は家の中でも起こり得ることです。
だからこそ、バリアフリーな家づくりを考えることが大切。
単なるケガも、高齢者にとっては大きな事故。
これをきっかけに、寝たきりになってしまったり、自信がなくなって行動を制限するようになったりすることもあるそうです。
これにより、さらなる筋力低下が進んでしまうことも…。
老後も安心して暮らせる家づくりにするためには、極力段差を少なくすることが求められると言えるでしょう。
バリアフリーな家づくりであれば、介護をする家族もストレスが軽減されるので、家族みんなが笑顔になれるとも言えますね。
ポイント④耐久性のある家づくり
現在の日本の家の寿命は、およそ27年。
実は、これは欧米諸国に比べると、はるかに短いのです。
しかし、これに反して日本の平均寿命はどんどん延びています。
1度建てた家でも、大規模なリフォームや建て直しが必要になってしまうのです。
長持ちしない建材を使用し、メンテナンス費用ばかりがかかってしまう家づくり…。
これでは、家を建てたその時は幸せでも、将来が心配ですよね。
せっかく家づくりをするのであれば、建て直すことを前提とした家づくりではなく、100年先も住み続けられるような耐久性のある家づくりをするのが大切です。
それは将来、残された家族のためにも、「良き財産」となるため。
家族のことを思えば、自ずとどんな家づくりをすればよいか、答えが出てきそうですね。
家族みんなが暮らしやすい将来を見据えた家づくりを
健康で若いうちは、まだ老後の生活についてイメージすることができないと思いますが、誰にとっても必ずやってくる未来です。
しかし残念ながら、日本では、あまりこのような家づくりにおける高齢化対策というのが進んでいません。
そのため、段差が多かったり、トイレや玄関が狭かったり、家が寒かったりします。
これでは、将来、自分が歳をとったときに、暮らしやすいとは言えませんね。
自分もいつかは歳をとる…という意識を持ち、誰にとっても快適に過ごせる家づくりを考えましょう。
私たち無添加計画も、100年先の未来を考えた家づくりをしています。
日々の豊かな暮らしを支えるのは、やはり「家」。
家族みんながより幸せに豊かに暮らすために、私たちと一緒に将来を見据えた家づくりをしましょう。