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2021年6月29日

平屋は暑いってホント?平屋でも涼しく快適に過ごす5つのポイント【コラム】

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平屋はオシャレだけど夏は「暑い」ってホント?


 

近年、若い世代にも人気が高まっている「平屋」

見た目もとてもオシャレで贅沢な空間であることはもちろんですが、基本的にバリアフリーなので、将来、老後の生活を視野に入れても住みやすいと人気が高まっているんです。

 

そんな平屋ですが、「夏は室内が暑い」「熱気がこもってしまう…」などという話を聞いたことはありませんか?

 

なぜ平屋は暑いと感じるのでしょう?その原因と暑さ対策について考えていきたいと思います。

 

子育て世代に大人気!平屋住宅のメリットデメリットとは?【コラム】

 

 

 

平屋が暑いと感じる原因は?


 

平屋が暑いと感じる原因は、下記のようなことが考えられます。

1つ1つ対処すれば、平屋の暑さを解消することができますよ。

 

平屋が暑い原因①太陽光の熱が伝わりやすいから

2階建ての家の場合、2階部分が太陽光の熱を遮ってくれるので、1階部分に熱が伝わりにくいのですが、平屋の場合、太陽光の熱が直接居住スペースに伝わりやすいため、どうしても暑いと感じてしまいます。

 

 

平屋が暑い原因②風通しが悪いから

太陽光の熱が直接伝わりやすい上に、平屋の場合は間取や立地によっては、風通しが悪くなってしまうこともあります。

風通しが悪いと、熱気がこもって暑いと感じるだけでなく、湿気がたまり、カビやダニが繁殖しやすい環境になってしまうので要注意です。

 

 

平屋の暑さ対策①断熱性能を上げる


 

平屋の暑さ対策として、最も有効なのが「断熱性能」を上げること。

 

壁や床だけでなく、屋根材にもこだわって断熱性能を高めることができると、太陽光の熱が室内に伝わりにくくなるので、夏場でも暑いと感じにくくなるでしょう。

また、冬でも暖房効率が上がるので、光熱費の節約にもなります。

 

屋根材に関して言えば、なるべく断熱効果の高いものを選びましょう。

 

断熱効果の高い順に、

「粘土瓦>セメント瓦>スレート>ガルバリウム鋼板」

…となります。

 

しかし、屋根材選びの際は、性能だけでなく外観のデザインも気になるところですよね。

外観のデザインによっては、断熱効果の高い屋根材を選ぶことができない場合もあるでしょう。

 

そんなときは、断熱・遮熱シートを取り入れるなど工夫をして、断熱性能を上げると良いと思います。

 

 

平屋の暑さ対策②軒や庇(ひさし)を取り入れる


 

古くから日本の家づくりに取り入れられてきた軒や庇(ひさし)。

最近では、外観デザインの関係からか、あえて軒や庇をつくらないお家も増えていますよね。

 

しかし、実は軒や庇には、夏の太陽光を遮る重要な役割があるので、平屋の暑さ対策には、非常に有効なのです。

 庇を深くして軒を低くすることで、冬場の日射を確保しつつ、夏場の日射を防ぐことができます。

 家族で外を眺めながら、夏は夕涼みをしたり、秋はお月見をしたりと季節の移り変わりを楽しむのも素敵ですね。

 

 

平屋の暑さ対策③窓も遮熱・断熱性能を高める


 

平屋の場合、大きな窓を設けて採光を取り入れることも多いのですが、窓が大きいとその分太陽光の熱が入り込んでしまいがちですよね。

 

そんなときは、遮熱性の高い窓を選ぶのがおすすめです。

一般的な一枚ガラスだと、日射熱を90%近く室内に伝えてしまうので、室内の温度は当然上昇してしまいます。

 

しかし、遮熱性が高い窓ガラスを使えば、太陽熱の侵入を大幅に防いでくれるので、平屋特有の「暑さ」を感じにくくなるのです。

 

ほかにも、窓の遮熱性を高めるための方法は以下のようなものがあります。

 

・カーテンやブラインドを活用する

・植樹をして直射日光を遮る

・遮熱シートを貼る

 

など。

 

ちょっとした工夫ですが、熱の伝わり方が全然違うので、平屋を建てたいという方は参考にしてみてくださいね。

 

 

平屋の暑さ対策④換気システムを取り入れる


 

平屋の場合、通風の悪さがデメリットと考える人も多いのですが、それは間取を工夫したり、換気システムを活用することで改善することが可能です。

 

季節にもよりますが、日本の風は主に南北に吹くことが多いため、通風のための開口部は、南北にとることが重要です。

また、壁を多くしてしまうと、せっかくの風の通り道を塞いでしまうことになるので、壁の配置などにも注意しましょう。

 

これにプラスして、天井部に換気用の窓を取り入れれば、室内の空気が上下方向に行き渡るので、熱気がこもる心配がありません。

 

 

平屋の暑さ対策⑤小屋裏空間を広くする


 

小屋裏空間を広くすればするほど、小屋裏空間に熱を溜め込むので、1階の居住スペースに太陽熱が伝わりにくくなります。

 

ただし、小屋裏空間に収納スペースをつくったり、子供の秘密基地をつくったりしたい人は、やはり熱気がこもりやすくなるので、しっかりと空調システムを取り入れたり、断熱性能を高めたりすることが大切です。

 

 

平屋の暑さ対策をしっかりして快適な住まいを手に入れよう


 

 

平屋との「暑い」というマイナス要素も、1つ1つしっかり対策をとれば、快適な住まいになります。

 

平屋は、常に家族の存在を感じられ、部屋と部屋との移動がスムーズという、非常に「贅沢な住まい」。

これから家づくりを検討される方は、平屋という選択肢も考えてみてもいいかもしれませんね。

 

私たち無添加計画の家づくりも、断熱性能にこだわってつくっています。

暑い日は熱を遮り、寒い日は熱を逃がしにくくする工夫がいっぱい!

 

一年中快適な暮らしができるので、お家で過ごす時間がより充実したものになるでしょう。

今回ご紹介した平屋の暑さ対策を参考に、憧れの平屋住宅を建ててみてくださいね。

 

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