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2021年5月14日

プロ直伝!「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ【コラム】

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「完全分離型」二世帯住宅とは?


完全分離型二世帯住宅とは、親世帯・子世帯の住居がしっかり分けられており、玄関や水まわりなどのスペースも、それぞれの世帯で設けた間取りのことを言います。

 

共有スペースをつくらないため、それぞれのプライバシーが守られ、親世帯・子世帯ともに程よい距離感を保てると人気ではありますが、実際のところ、本当に後悔なく完全分離型二世帯住宅を建てることができるのでしょうか?

 

今回は、これまでいくつもの二世帯住宅の建築に携わった専門家の意見を参考に、後悔なく二世帯住宅を建てるにはどうしたらいいのかについて考えていきたいと思います。

 

タイプ別・二世帯住宅のメリットデメリット~後悔しない家づくりの工夫~【コラム】

 

 「完全分離型」二世帯住宅でよくある悩み


共有スペースを設ける「同居型」や「一部共有型」の二世帯住宅とは異なり、それぞれ独立した居住スペースを設ける「完全分離型二世帯住宅」。

一見、トラブルがなさそうに思えるのですが、実際のところどうなのでしょうか?

 

完全分離型二世帯住宅でよくある悩みやトラブルを見ていきましょう。

 

◎生活音によるトラブル

◎義理の両親との対人関係による悩み

◎家づくりの際に打ち合わせが進まない

◎納得のいく家づくりができなかった不満

 

など。

どうしても親世帯・子世帯での考え方や価値観の違いによるトラブルが多く、それは住み始めてからだけでなく「住む前」つまり、打ち合わせの段階から始まることが多いのです。

 

せっかくこれから仲良く二世帯で住むというのに、打ち合わせの段階から不安を抱いてしまっては大変ですよね。

この不安を放置したまま、そのまま家を建ててしまうと、不安から「不満」に発展し、完全分離型二世帯住宅を建てたことへの「後悔」が強くなってしまうのです。

 

とはいえ、各家庭によって様々な事情があり、別々に暮らすよりも二世帯住宅を選ばざるを得ないという方もいます。

ではどうしたら、完全分離型二世帯住宅を後悔なく建てることができるのでしょうか?

 

「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ①「打ち合わせは別々に」


完全分離型二世帯住宅を建てる際に、間取りや使用する設備・建材について打ち合わせを行います。

この打ち合わせでよくあるのが、双方の間取りに口を出してしまう…というトラブル。

 

「○○したほうがいいんじゃない?」と、親世帯が子世帯へ意見したり、逆に子世帯が親世帯へ意見をしたりすることで、お互いトラブルになってしまうというケースです。

 

良かれと思って言っていることであっても、考え方や価値観の違いによって、ズレが生じてしまうもの。

打ち合わせの段階から揉めてしまうと、その後の生活が不安になりますよね。

 

それだけではありません。

なかなか結論が出ないことで、打ち合わせが進まず、工期が遅れてしまうということもあります。

 

そうならないためにおすすめなのが、打ち合わせを別々に行うということです。

 

打ち合わせを別の時間帯で行えば、お互いに遠慮せず本音で意見を言うことができます。

これにより、打ち合わせがスムーズに進むだけでなく、満足度の高い家づくりができるのです。

 

もっと言えば、夫婦別々に家づくりについての要望をヒアリングしておくと、後悔のなく二世帯住宅を建てることができますよ。

 

「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ②「間取りを工夫する」


住み始めてからトラブルが多いのが、生活音について。

特にトイレやお風呂、キッチンなどから発する水まわりの音が気になるということが多いです。

あと、足音や玄関の「ガチャ」っという音も気になりますよね。

 

日中は気にならない生活音も、シーンと静まり返った夜間は響きやすいので要注意!

 

そんな生活音のトラブルを回避するには「間取りを工夫する」ことが1番です。

 

たとえば…

・音が気になる水まわりは、上下階で同じ配置にする

・寝室の上に水まわりを配置しない

・人の出入りがある玄関や階段も寝室から離した間取りにする

・ウォークインクローゼットの上に水まわりやリビングを配置する

 

などの工夫が必要です。

 

水まわりについては、配管ルートをどれだけ寝室から離すことができるか?で、大きく変わってきますので、完全分離型二世帯住宅を建てる際は、しっかりと間取りについても話し合っていきましょう。

 

「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ③「防音・遮音性を高める」


配管の問題や間取りの工夫だけでなく、防音・遮音性能を高めるというのも生活音トラブル回避には有効な方法です。

 

2階の床または1階の天井部分に防音材を入れたり、間仕切り壁に防音・遮音材を入れたりすると、より外部の音をシャットアウトできるのでおすすめです。

 

ただし、防音・遮音性能を高めるということは、それだけ建築費用もアップするということ。

予算のことも視野に入れ、必要な箇所にだけ施工するというのが良いでしょう。

 

「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ④「生活リズムを共有する」


生活音については、どうしても親世帯・子世帯で生活リズムが異なるため、難しい問題ですよね。

 

頭ではわかっていても実際に住み始めると気になってしまうことが多いので、可能な限り、家を建てる前にお互いの生活リズムを共有し合うようにしましょう。

 

家づくりのプランニングの段階で生活リズムについて共有できていれば、音問題に対する工夫をすることができます。

 

より具体的に生活リズムを共有し合うことができれば、二世帯住宅に住み始めてからの生活イメージが湧いてくるでしょう。

これに伴い、細かな生活ルールについても話し合うことができるかもしれませんね。

 

 

「完全分離型」二世帯住宅を成功させるコツ⑤「郵便受けを別にする」


家の中の間取りについてだけでなく、玄関まわりも注意しましょう。

完全分離型二世帯住宅であれば、玄関もそれぞれ親世帯・子世帯でつくりますが、意外と盲点なのが「郵便受け」や「宅配ボックス」。

 

郵便や宅配便というのはプライベートな内容もあるので、共有にせず各世帯別々に設置する方がトラブルになりにくいです。

 

また、水道や電気などのメーターも別々にし、支払いも各世帯で行う方が良いでしょう。

二世帯住宅の多くは、光熱費の支払い分担でトラブルになることが多いからです。

 

「完全分離型」二世帯住宅の家づくりで困ったときは?


完全分離型二世帯住宅の家づくりをするにあたり、困ったな…と思ったときは、なるべく早く担当するスタッフに相談してください。

 

全体の打ち合わせでは、他の家族に遠慮して言えなかったことも、しっかり伝えておきましょう。

専門家としての視点から上手く双方の意見をまとめ、アドバイスをすることが可能です。

 

プランニングの段階で二世帯住宅に対する不安を解消していくことが成功への道ですよ。

 

悔いのない「完全分離型」二世帯住宅の家づくりをしよう


家を建てるということは、一生に一度の大きな買い物です。

不平や不満を抱えていては、その後の生活が楽しくありませんよね。

 

完全分離型二世帯住宅であっても、様々なトラブルは生じてしまうもの。

しかし、今回ご紹介したように、事前にしっかり話し合いを重ね、それぞれの不安を1つずつ解消していくことで、大きなトラブル回避につながっていきます。

 

私たち無添加計画では、様々なカタチの二世帯住宅の家づくりを担当してきました。

その豊富な経験から、それぞれのご家庭に合った家づくりを提案させていただきます。

 

二世帯住宅というと、マイナスなイメージを持つ人も多いですが、メリットもたくさんあるものです。

親世帯・子世帯で納得のいく家づくりしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。