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2021年4月10日
今さら聞けない!無垢材と集成材の違いとは?~それぞれのメリットデメリットを知ろう~【コラム】
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家づくりに必要な木材の種類「無垢材」と「集成材」
家づくりをする際に使用される木材。
その木材には、大きく分けて「無垢材」と「集成材」という2つの種類があるのをご存知でしょうか?
同じ木材のように思いますが、その特徴は大きく違います。
一生に一度の大きな買い物となる「家づくり」。
それぞれの特徴を知り、どんな家づくりが本当の意味で安心できるのか、一緒に考えてみて下さい。
集成材とは?
集成材というのは、小さな角材や薄い板材を接着剤でつなぎ合わせて作った木材のこと。
いわば、人工的に作られた木材ということです。
強度や品質が一定なので、扱いやすいという特徴があります。
まずはこの集成材のメリットデメリットについて見ていきましょう。
◆集成材のメリット
《無垢材に比べて安価》
集成材は、様々な木を寄せ集めて張り合わせた木材なので、1本の木を余すことなく使うことができます。
そのため、比較的、安価なものが多く、家づくりのコストを削減することができます。
《強度が安定している》
集成材は、強度やしなやかさの異なる木材をつなぎ合わせて作っているので、強度にばらつきが生じにくいというメリットがあります。
強度や品質が安定しているということは、その分、扱いやすいということ。
施工する職人の腕に左右されにくいというのも魅力の1つでしょう。
《反りや割れが少ない》
集成材は、一度乾燥させた木材を組み合わせて作っています。
そのため、水分によって反ったり、割れたりする心配がありません。
◆集成材のデメリット
《劣化が早い》
集成材には、木と木をくっつけるために接着剤が使用されていますが、経年劣化によって接着剤の強度が衰え、剝がれてしまうこともあるため、実は無垢材に比べて劣化が早いと言われているんです。
もちろん、接着剤が剥がれてしまえば、木材の強度も落ちてしまいますから、建物自体の寿命も短くなってしまいます。
《体に悪影響を及ぼすことも》
集成材を作る際に使われている接着剤には、有害な化学物質が含まれていることもあります。
この化学物質は揮発性が高いため、室内の空気を汚染しやすく、汚染された空気を吸い続けることで、私たちの健康を害する恐れがあるのです。
近年では、このような健康被害のことを「シックハウス症候群」と言い、社会問題となっています。
シックハウス症候群になると、頭痛やめまいや鼻や喉の粘膜の炎症・体の発疹など様々な症状に悩まされるため、せっかく建てた家に住めなくなってしまうこともあるんです。
感じ方や症状の出方は、人それぞれではありますが、集成材を使用した家づくりにおいては、このようなリスクがあることを知っておくようにしましょう。
無垢材とは?
無垢材は、1本の木を伐採し、乾燥させただけの「天然の木材」のこと。
木材の種類によって強度にばらつきがありますが、天然木ならではの香りやぬくもりを感じることができるというのが、大きな魅力でもあります。
◆無垢材のメリット
《調湿性に優れている》
無垢材は、私たち人間のように「呼吸」をします。
湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して、室内の湿度を一定に保ってくれるという特徴があるのです。
無垢材は、高温多湿な日本の風土によく合っているのかもしれませんね。
《見た目の美しさ》
無垢材は天然の木ですから、1つ1つ、木の表情が異なります。
異なる木目は、室内にあたたかみを生み出し、心安らぐ環境を作ってくれることでしょう。
また、時間の経過によって無垢材の色も徐々に変化していきます。
それも無垢材ならではの魅力ではないでしょうか。
《断熱性が高い》
無垢材は、コンクリートなどと異なり、周りの温度に左右されにくいという特徴があります。
そのため、夏は涼しく冬は暖かく快適に暮らすことができるんです。
裸足で室内を歩いても、冬でも床がヒンヤリしないので、子供や赤ちゃんも暮らしやすいというメリットもありますよ。
《木の香りで癒される》
無垢材の種類にもよりますが、天然木ならではの香りにも注目しましょう。
天然の木の香りは、まるで森林浴に来ているようなリラックス効果が高いと言います。
職場や学校などで疲れた心と体を癒してくれるマイホーム。
想像するだけで素敵ですね。
また、ヒノキなどは防虫効果も高いと言われているので、シロアリ対策にも効果的です。
《耐久性が高い》
日本の神社などの建築に使用されていることもある無垢材。
木の種類にもよりますが、比較的耐久性に優れているというのも無垢材の魅力です。
無垢材は、呼吸しながら乾燥が進んでいくことで、どんどん強度を増していくと言われています。
そのため、時間の経過と共に、強くなっていくのです。
木の家は、よく耐久性を不安視される方が多いですが、実はコンクリートなどでつくられた建物よりも耐久性が高いんですよ。
◆無垢材のデメリット
《集成材に比べて高価》
無垢材にも木の種類が色々あるため、一概には言えませんが、一般的には集成材に比べて無垢材の方が高価であることが多いです。
《反りや割れが起こる》
前述したように、無垢材は呼吸をしているため、水分を吸って放出する…というのを繰り返します。これにより、ひずみ・反りが起こり、場合によってひび割れてしまうこともあります。
しかし、無垢材そのものが変形し、反りやひずみが生じても建物自体の強度には影響がないことがほとんどです。
また、無垢材の木の種類によっても反りやひずみの程度は異なるため、使用する木の種類についても理解を深めておくといいかもしれません。
《無垢材を扱うのに技術を要する》
無垢材の場合は、1本1本の木の性質や育ってきた環境によって品質にばらつきが生じます。
そのため、扱う職人の技術が問われることもあります。
無垢材と集成材の特徴を知って本当に「良い家」を建てよう
無垢材と集成材のメリットデメリットを知ると、意外とこれまで気が付かなかったことも多かったのではないでしょうか。
家づくりをする際は、デザインや広さ、価格などに囚われがちですが、質の高い家づくりをすることも、大切な家族の命を守るためにも重要なことです。
私たち無添加計画では、今回ご紹介したような無垢材と集成材の違いを、サンプルを使用しながら丁寧にご説明します。
本当の意味での「良い家づくり」に興味のある方は、ぜひ一度、お話を聞きに来てくださいね。