ブログ

2021年1月28日

タイプ別・二世帯住宅のメリットデメリット~後悔しない家づくりの工夫~【コラム】

  • 未分類

二世帯住宅とは?


都心部では核家族化が進む一方で、近年注目されているのが「二世帯住宅」。

親世代、子世代、孫世代と、3世代がひとつ屋根の下で住むというスタイルです。

都心から少し離れた郊外に、「二世帯住宅を建てたい」という需要が高まっています。

 

二世帯住宅には大きく分けて3タイプあります。

◎完全分離型…全ての居住スペースが別のタイプ

◎同居型…玄関、キッチン、トイレやお風呂など全てを共有するタイプ

◎一部共有型…玄関やお風呂など、一部分だけ共有にするタイプ

 

それぞれメリットデメリットが異なりますので、これから二世帯住宅を検討している方は、どのような生活スタイルを希望するのか考えながら見ていきましょう。

 

二世帯住宅のメリットデメリット

 

二世帯住宅「完全分離型」のメリットデメリット


まずは、二世帯住宅の完全分離型についてご紹介します。

 

【完全分離型のメリット】

・プライバシーが守られる

・生活リズムが合わなくてもお互いにストレスを感じにくい

 

【完全分離型のデメリット】

・一部共有型や同居型と比べて建築費用が高くなる

・ある程度広さがないと難しい

・完全分離と言っても、適度なお付き合いは必要

 

完全分離型の二世帯住宅の場合、玄関や水まわりなど、それぞれの世帯でつくることになる為、ある程度の面積が必要になり、建築費用もその分高くなる傾向があります。

 

その一方で、二世帯住宅と言ってもプライバシーは守られるので、必要以上にお互いを干渉せず、適度な距離感を保ってお付き合いすることができるでしょう。

 

ただし、そうは言ってもひとつ屋根の下に住んでいることには変わりありません。

いくら居住スペースが別々でも、1階と2階で住んでいれば、生活音はある程度気になります。

親世代と子世代とで、大幅に生活リズムが異なる場合は、二世帯住宅を建てる前に事前に話し合っておく必要がありそうですね。

 

 

二世帯住宅のメリットデメリット

 

二世帯住宅「同居型」のメリットデメリット


寝室や各個人の部屋以外は、基本的に全ての居住スペースを一緒に使う「同居型」。

 

家族を常に感じながら生活をするのが同居型のメリットでもありデメリットでもあります。

 

【同居型メリット】

・大勢の家族でワイワイ楽しく暮らせる

・子育てに協力してもらえる

・将来的に親の介護がしやすい

・比較的、建築費用が抑えられる

 

【同居型のデメリット】

・プライバシーが確保されにくい

・光熱費の支払いなど分担しにくい

・生活リズムが合わないことでお互いストレスになりやすい

・共有スペースの使い方でトラブルになりやすい

 

二世帯住宅「同居型」の大きなメリットは、やはり家族の交流が深くなるということ。

特に子育て世代にとっては、祖父母の存在というのは非常に大きいですよね。

ワンオペ育児に悩むママが増えている今、困ったことがあったときに気軽に子供を預けることができる環境というのは、ありがたいものです。

 

しかしその一方で、

「近すぎる故に子育てに口を出され過ぎて困っている」という子世代の悩みや、

「頼られ過ぎて困っている」という親世代の悩みも…。

 

二世帯住宅を同居型にするならば、「親しき中にも礼儀あり」という言葉通り、家族だからこそ節度を持ったコミュニケーションを心がけたいですね。

 

二世帯住宅のメリットデメリット

 

二世帯住宅「一部共有型」のメリットデメリット


玄関や水まわりだけを一緒に使う「一部共有型」。

二世帯住宅の同居型と完全分離型の“いいとこどり”のような気もしますが、もちろん一部共有型にもメリットデメリットがあります。

 

【一部共有型のメリット】

・共有スペースを多くつくるほど建築費用が抑えられる

・最低限のプライバシーは守られる

・程よく助け合いながら暮らせる

 

【一部共有型のデメリット】

・生活リズムの違いによるストレスを感じやすい

・共有スペースの使い方によるストレスを感じやすい

 

二世帯住宅「一部共有型」の場合、どこを共有スペースとするのか?がカギになります。

これにより、ストレスを感じる度合いも大きく異なるでしょう。

 

よくあるのが玄関やお風呂などの水まわり。

夜遅くに帰宅することの多い子世代が発する、玄関ドアの開け閉めの音や、シャワーの音など、二世帯住宅では生活音によるトラブルは多いものです。

 

また、「トイレの使い方が汚い」「玄関の掃除が行き届いていない」など、お互いの価値観によるストレスも二世帯住宅の一部共有型ならではの悩み。

 

適度に助け合いながら生活できるという魅力があるのが一部共有型のメリットですが、共有スペースのつくりかたによっては、トラブルの原因となってしまうことも。

二世帯住宅で一部共有型を検討する際は、親世代・子世代でよく話し合って決めるようにしましょう。

二世帯住宅のメリットデメリット

 

二世帯住宅の家づくりを後悔しないための工夫とは?


これまでご紹介したとおり、二世帯住宅は良い面もあれば不都合な面も存在します。

二世帯住宅を建てるにあたり、後悔しないために、私たちが最も大切にしなければならないこととは何でしょうか?

それは、「家族でしっかり話し合うこと」です。

 

当たり前のように思えることですが、意外とこれが難しいんです。

家族だからこそ言えないこともたくさんありますよね。

しかし、後になって「やっぱり〇〇すれば良かった…」と思っても、改善できることとそうでないことがあります。

 

・金銭負担について事前に明確にしておく

・生活音なども配慮して間取りを決める

・二世帯住宅を建てる目的を明確にしておく

・生活するうえでのルールを決めておく

 

これら4つのことを二世帯住宅をスタートする前にしっかり話し合っておくことで、「こんなはずじゃなかった…」という思いを少しでも減らすことができるでしょう。

二世帯住宅のメリットデメリット

 

二世帯住宅で理想の家づくりを!


 

昔ながらの大家族で住む「二世帯住宅」。まるで「サザエさん」のように、親世代子世代が快適に暮らせることが理想ですよね。

二世帯住宅と言っても、間取りのタイプによってそれぞれ生活スタイルも異なります。

二世帯住宅の家づくりの際は、よく家族で話し合い、自分たちにとってどのタイプが最も快適に暮らせるのか、考えてみて下さい。

 

二世帯住宅の施工例はこちら…

◎二世帯で住むガレージハウス

◎程よい距離感の同居型二世帯住宅

◎コアリビング同居型二世帯の家